近年、インターネット広告市場は、リスティング広告やSNS広告などの運用型広告が拡大し、影響力を増しています。
電通が発表した「2018年(平成30年)日本の広告費」の調査によると、2018年の日本の総広告費は6兆5300億円で、そのうちインターネット広告市場は1兆7589億円で、テレビ広告費の1兆7848億円に迫っているとのことです。
今回は、インターネット広告の中でも急成長しているSNS広告に焦点を当て、各媒体の特徴を解説していきます。
Web広告に関する基礎知識を学びたい方は、以下の記事を参照ください。
Web広告を種類ごとに解説!基礎知識を解説します - Web広告推進室
Facebook、Instagram、Twitter、LINEは、国内外に多くのユーザーを持ち、企業の広告配信先としてもよく利用される代表的なSNSです。
これらのSNSは、配信時間、配信エリア、性別、年齢、興味関心、自社ページを複数回閲覧した人など、幅広い角度から詳細なターゲティングが可能なことが特徴です。また、テキスト、画像、動画などさまざまな形式で配信でき、少額から利用できることもSNS広告の特徴です。
しかし、SNSごとにユーザー層や用途が異なるため、広告を出稿する際には、各SNSの特徴を把握し、広告成果の目的を考慮した上で配信する必要がある。次に、代表的なSNSの特徴を紹介します。
一定時間が経過すると自動的に消える「ストーリーズ」と呼ばれる動画の投稿機能など、機能やデザインの大幅なアップデートを進めています。
Facebook系列のサービスでありながら、日本国内ではFacebookのアクティブユーザーを上回る勢いです。ハッシュタグを使った投稿が多いのが特徴で、画像や動画が主な投稿条件となっています。
TwitterやFacebookなどのテキストベースのSNSとは異なり、Instagramなどのビジュアル系SNSでは、料理やファッション、旅行など、写真や動画と一緒に投稿するとより魅力的なビジュアルを活かした投稿が多い傾向にあります。
最近では、SNSのリアルタイム性や視覚的な見やすさに加え、イベント当日の混雑状況や桜の開花状況の確認など、ハッシュタグ検索機能を検索エンジンに変えるような活用もされています。
Facebookなどに比べ、匿名性の高いSNSです。一般ユーザーの間では、友人とのつながりや趣味、情報収集など、目的に応じて複数のサブアカウントを持つ文化がある。
匿名性が高く、サブアカウントも保持できるため、気軽に情報発信ができ、他人の投稿に反応できるなど、情報拡散に最適なSNSといえるでしょう。
一方、投稿はTwitterの語源であるツイート(鳥のさえずり)のように280文字に制限されており、長文を投稿するには不向きであることが特徴です。
日本での月間アクティブユーザー数は約8,000万人。年齢、性別を問わず利用されており、国内最大規模を誇ります。
決済サービス「LINEPay」を皮切りに、レストランデリバリー「LINE デリマ」、マンガ、音楽、旅行、ゲーム、求人など、さまざまなサービスを多角的に展開しています。
チャットで使えるスタンプは多種多様で、企業のマスコットキャラクターなどのスタンプをPRの一環として使用し、無料配布する例もあります。
実名登録のSNSであるため、学校名や居住地、年齢などを記入するユーザーも多く、信頼性の高い情報に基づいた高精度なターゲティングが可能です。広告配信方法は、テキスト、画像、動画に対応しています。
また、世界視点で見た場合、他のSNSに比べて圧倒的なユーザー数を誇るため、海外のユーザーをターゲットとする企業は、より幅広い層にリーチできる可能性がある。日本では40代がメインユーザーなので、若い世代に向けた広告には向かないかもしれません。
画像や動画がメインのSNSなので、ファッションや美容、食品など、ビジュアルが重要な判断基準となるものの配信に向いています。他のSNSと比較して女性ユーザーの比率が高いため、美容関連商品など女性が興味を持つものに特に向いているといえます。
広告は「タイムライン内」と「ストーリー内」の両方に配信可能で、InstagramはFacebookと同じ広告配信ツールで運用できるため、これらのSNSを同時に利用するとより効果的かもしれません。
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10代、20代のユーザーが多く、拡散力が高い。性別、年齢、投稿内容、フォロワー数などに応じて、タイムラインなどに広告を配信することが可能です。
しかし、サブアカウントなどを作成するユーザーも多いため、基本的なデモグラフィック情報ではなく、興味軸に基づいた広告を配信することで、より効果的な訴求が可能になると思われます。
興味軸で配信できるTwitterは、特にニッチな商品の販売に向いているのかもしれません。
LINEのプロモーション方法は、他のソーシャルメディアサービスと異なり、主に3つの方法があります。
1つ目は、企業が公式アカウントを開設できる「LINE公式アカウント」。2つ目は、ポイントなどの機能を追加できる小売店向けの「LINE@」。3つ目は、タイムラインやLINE NEWSなどに広告を配信できる「LINE Ads Platform」です。
公式アカウントやLINE@は、ユーザーの囲い込みや継続的な情報配信に有効です。唯一配信できる広告であるLINE Ads Platformのターゲティングは、デモグラフィックや興味関心に基づく基本的なものですが、LINEは日本で最もユーザー数が多く、年齢層が幅広いSNSであるため、他のSNSでリーチできていないユーザーにリーチできる可能性は高いです。LINE Ads Platformを利用すれば、他のSNSでリーチできていないユーザーにリーチできる可能性が高いです。
SNS広告を目的別に使い分けることで、従来の雑誌、新聞、テレビなどの主要メディアよりも、より効果的にお客様をターゲティングすることができます。
各SNSによって広告枠や配信形式、ターゲティングなどが異なりますので、それぞれの特徴やメリットをよく理解した上でご利用ください。その上で、より商材やターゲットにアプローチできそうなSNSを利用して、SNS広告を活用してみてください。
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